左翼だが、読売新聞、産経新聞も購読している。8紙、自腹で購読しているのだが、唯一、紙で読んでいる新聞が読売新聞である。人生相談コーナー「人生案内」をいつも楽しく読んでいるのだが、今日は恋愛に関するものだ。

簡単に要約すると
・20代後半女性。有名大学に進学、有名企業に入社した。人生は順分満帆なのに男運だけはない。
・先日もマッチングアプリで出会った男性にモラハラ被害にあった。1ヶ月くらいすると相手の化けの皮が剥がれる。
・彼氏が途切れないが、ずっと彼氏がいない友人が先に結婚すると焦る。運ではなく、自分に原因があるのでは?
という内容だった。

いてもたってもいられなくなり、Twitterに連投した。きっと、その方が読むのではと信じているからだ。何より、不幸な生き方をしてはいけないと思ったからだ。男性が女性に対して強く言うと何かと叩かれる時代だが、不幸な若者を増やしたくないというのが今の教育者、論者として働いている根本なので、微力ではあるが、無力ではないと信じ、そしてきっとその方が読んでくれると信じ、この檄を叩きつける。

あなたは、人間の本質に気づき始めている。人間とは、素性を隠すものであり、1ヶ月くらいすると化けの皮が剥がれるものである。だいたい、1ヶ月くらいで化けの皮が剥がれない人間のほうがおかしい。

あなたは、決定論的に生きている。さらに、人生に、会社に、社会に、家庭に、人間に、完成品を求めている。違う。完成品ではないから、だからこそ人生は、社会は面白いのだ。それを受け入れうことが大切ではないか。「運」ではない。「必然」なのだ。

叩けばホコリが出るし、メッキは剥がれる。実際、メディアでホワイト企業だと称される企業での経営者独裁ぶりや、逆に定時退社やテレワークが労働強化につながっている例もある。その現実を直視し、受け入れること、その上でどうするかを考えるべきではないか。

あなたが、これ以上、恋愛で傷つかないためには、人間には傷がある、弱い部分があるという前提を確認するべきではないか。そして、互いの関係の中での変化に期待する、可能性にかける、と。

なにより、優しくなりなさい。どこかで相手に完成品を、生産性を求めているからではないか。

恋愛、家庭にコスパを期待しすぎてはいけない。その前提でいうなら、恋愛や家庭はコスパが悪くなる可能性があるから、諦めるのも選択肢だ。エリート街道なるものを突き進みなさい。でも、それだけでは人生は、つまらないと思う

管理社会であり、監視社会である。AIがもろもろマッチングしてくれる。相手が傷つくようなことをするのは論外だが、1ヶ月で剥がれるメッキこそ、その男性らしさであり、この時代において、身体性、リアルを感じられる瞬間ではないか。

家庭は大変だ。今日も朝から妻子のためにオムライスをつくった。料理人ドキュメンタリーで学んだ最高の温度、シズル感で出そうと計算したが、妻子とも食卓にきてくれない。二人とも残した。心の中で悔しかったが、そこで完璧な、一目散にやってきて料理をする父に感謝するプロ妻子を求めるのも違う。

2021-08-03 18.12.51

人生はコントロール不能だから面白い。「男運」ではなく、それは生き方だ。あなたがするべき努力は人間は弱い、脆い、弱点があることを受け入れることだ。

読売新聞の担当者の方、その方にこのエントリーを教えてあげてほしい。