
約1年ぶりにユニゾンを観た。初めて、ライブハウスで。結論から言うならば、なんというか、言葉で言えないような、ロックの衝動に満ちたライブだった。
「桜のまえ」ツアーのラスト2デイズ。今日のライブに行く人もいると思うので、あまりネタバレしないようにする。だから、セットリストなどは網羅的には載せないことにする。予めお含みおき頂きたい。あ、今日行く人はまだ読まない方がいいと思うよ。
会場に入って、びっくりした。ZEPP東京って、こんなに人が入ったっけ?それこそ、10数年前くらいから何度もZEPP東京に通っていて、SOLD OUTになったショーにもよく行っていたのだが、過去最高にぎっしり入っていたし、入れていた。昨年、NHKホールで観たときにも感じたが、言うまでもなく年齢層は若い。ただ、もっと女性ファンが多いかなと思ったら、ぱっと見6対4くらいだった。
ステージは実にシンプル。筋肉質なライブを期待してしまう。
客電が落ち、SEが流れる。いきなり大歓声。うん、勢いにのっているバンドという感じがする。メンバー登場。
1曲目は「メッセンジャーフロム全世界」イントロのリフが印象的。彼らの曲は、いちいちタイトルが独特で、メロディへの詞の載せ方が素敵。疾走感のあるナンバーというわけではないのだけど、場内は既に盛り上がり、前の方ではモッシュの輪も。
「23:25」のあと、疾走感のある「kid,I like quartet」
なんせ、ベースの田淵智也の存在感がすごい。ベースを指で弾きながら、ステージ上を動き続けるライブパフォーマンス。私が10代の頃に観ていたZIGGYの戸城憲夫さんを観ているようだ。いや、彼よりずっとアグレッシブ。離れたところから観ているのに、汗がここまで飛んでしまいそうな感じ。
その後の選曲もいい感じ。うん、疾走感、躍動感と、透明感の融合というか、同居というか。それが彼らの魅力。ポップなようで、ライブで観ると暴れたい衝動を加速する、そんな感じの音。
・・・かっこいい。
涙が出てきた。
シングルカットされた曲も多数、演奏されたが、個人的なハイライトは「さわれない歌」「等身大の地球」「シャンデリア・ワルツ」かな。・・・このあたり、畳み掛ける感じがよかったよね。特に「さわれない歌」は「ライブであまりやらない曲」と紹介されていた。この歌詞好き。歌い出しのフレーズで、いきなり胸がキュンとくる感じ。「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」も良かったなぁ・・・。
本編は「桜のあと」で終了。
アンコールもいい感じだった。最後は「crazy birthday」もう暴れるしかないでしょう。バンドのパフォーマンスも切れた感じで、熱が伝わってきた。曲のシメは逆に「おしまい」と潔く終わり、これもまたかっこいいなと思ったり。
うん、喜国雅彦さんは、メタル漫画『ROCKOMANGA!』の連載が続いた理由として「ヘビィメタルが続いているから」と言っていたけど、まさに、ロックが続いているなあ、と感じたり。最近、同世代かそれ以上の人だらけのライブが続いていたから新鮮だった。彼らと、若い観客から熱をもらった感じだ。
思わず、このアルバムを聴き直したり。
ちょうど、ゲンロンカフェのイベント1週間前だったので、ライブのあり方についても、ヒントをもらったり。
そして、明日からまた生きようと思った次第だ。
ロックっていいな。
ありがとう。