社長 島耕作(15) (モーニングKC)
社長 島耕作(15) (モーニングKC) [コミック]

先週の出来事だが、島耕作が、社長を退任した。
 
平成25年のテコット株式会社の株主総会にて、同社の社長である島耕作は辞任を表明した。5年にわたり、同社の社長を務めてきたが、2期連続の大幅赤字の責任をとり、万亀会長とともに退任を表明した。今後は会長に就任する。後任は専務取締役の国分圭太郎氏である。

物語の中でもすでに既定路線で進んでいたことであり、驚きはないが、一つの時代が終わったという感じがする。

ややネタバレだが、退任の場である株主総会には島耕作夫人となった大町久美子と、その母親であり、テコットの個人筆頭株主である大町愛子(久美子の母)が駆けつけ、ガルウイングのベンツをプレゼントした。たぶん、SLS AMGだと思う。

そのまま大町久美子と、2人が初めて結ばれた場である横浜のホテルに向かう。

島耕作シリーズ最終回お約束の作者と編集者の会話があり、最後のコマ。濡れ場はなかった。

濡れ場のない怒りである。

いや、社長編になってから島耕作はたしか、3回しかしていない。これまでに合計67回、22人と関係を持っているが。そもそも、彼は部長編あたりだったと思うが、医者から1日2回以上のセックスを止められている。

しかし、これをどう捉えるべきか。

島耕作シリーズは講談社から出ているわけだが、同社が発行する『週刊現代』は「死ぬまでセックス」特集で部数を伸ばしている。これは、企業として矛盾しているのではないだろうか(いや、もちろん、作品によって違うわけだが)。

今後、会長編が始まる。もともと、島耕作シリーズはサラリーマンのお伽話と言われていたが、ぜひ、日本の愛とセックス(アイセック)に革命を起こしてもらいたい。

頑張れ、講談社。


講談社と言えば、7月24日(水)は同社が放送する饒舌大陸!この番組ももうすぐ1周年。ゲストは、これまたとても豪華で東浩紀さん!初対面大変楽しみだ。・・・丸坊主になったらしいね。

みてね。

愛ふたたび
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そいや、渡辺淳一先生(高校の先輩だ)の最新作、賛否両論を呼びつつ、話題ですな。まだ読んでないや。読まなくちゃ。しかし、今年連載された『私の履歴書』は壮絶だった。・・・本にならないかな。