リクルートは長年行ってきた人気企業ランキングを公表しないことを明らかにした。

リクナビのトップ画面にも掲載されていた。

うん、これは大英断だと言っていいだろう。もちろん、これらの記事にあるとおり、すでに意味のないものになっていたのだけど。

大英断だと言える理由の1つは、これ自体が企業からの出稿金額をアップするツールになっていた部分があり、それを自ら発表しないという選択をしたことである。ある意味、出稿金額アップのツールを失うわけである。企業の中にはこのランクに魂とお金をかけている会社もあるわけだから、営業担当の中には猛クレームを受ける人がいるかもしれないな。それを自ら捨てたのは大英断と言えるだろう。

もう1つは、このランキングをやめることによって、就職情報会社としてのリクルートの存在感はまた少し薄くなる可能性が高いことである。毎年、発表されるこのランキングはいまだに結構なインパクトはあったわけで、「あのランキングを発表している会社」というブランドを放棄するわけである。

私はR社OBであるから、未だに恩と愛する気持ちがありながらも、R社のHR事業の打ち手については常に疑問を持ち、時に批判してきた。人気企業ランキングはまさにそうで、先日もパフ釘崎社長とこのランキングを批判するUST対談を行ったし、日経ビジネスオンラインのインタビューや、過去の著作物でも大批判をしてきた。

この英断は評価しないわけにはいかないだろう。

…私の発信してきたオピニオンと人事担当者、大学関係者、学生の皆さんでご賛同頂いた方の声が少しは届いたと見ていいかな?

ただ、気になる点があるとするならば、この記事やリリースには「公表しない」となっており「調査しない」とは言っていない。この点は裏を取ることにする。実は調査していて、関係者とリクナビに出稿しているクライアントは知ることができて、相変わらず出稿金額釣り上げのツールになるのなら意味がないな。もちろん、企業にとっては「うちがどう見られているのか?」という部分は知りたいところだし、その部分の調査は続けるのが順当だろうけど。

とはいえ、時代の空気をそれなりにあらわしたものであること、一部は採用活動の成果と言えなくもないことという点では若干のさびしさはあるが(この件は別に転向したわけでなく、かつても書籍やブログで書いてきたことだ)。

業界最大手のこのアクションは、他社にも影響を与えるかな。そして、新卒領域に限らず、「人気」ではなく、企業を評価する視点の多様化は一気に進むかな。


大震災で経済活動も混乱する中、就活系のオピニオンをややお休みしていたが、すごい勢いで変化が起きている。まぁ、一部は偽善だったり、意味あるのかっていうこともあり、その綱引きが実は行われていたりするのだけど。そして、今まで「こうするべきだ」と発信されていた改革案が意味がないこと、偽善であったこともすごい勢いでバレていくかな。

リクルート、マイコミなど大手就職情報会社の戦略も変わってきているかな。まぁ、人材ビジネスはグローバル人材系をのぞけばどんどん小規模になっていくシナリオが。でも、まぁ、それでいいんだと思う。その過程で就職情報会社バカヤロー論は縮小していくだろうな。就職情報会社のお金の取り方も変わるだろう(いや、変わってきている)。

大胆に予想するならば(って、予想どころか多くはいま起こっている動きなのだが)、採用活動はどんどん小規模化していくだろうな。そして、オープンなものと、クローズドなものが両方進む。マッチングの多様化は進むだろうし、実際進んでいる。ソーシャルメディア採用は一部の企業で劇的に進むが、ここに踏み切れない企業もいるだろうなぁ。脱ナビ採用論もますます加速する。就職情報会社はこの変化に対応できるかが問われるだろう。

一方、論点は就活ってどうよということから、そもそもの雇用セーフティーネットをどうするかに移るだろう。あとは、働き方の多様化、労働における契約の概念の見直しだね(これももう起こっているけど)。

これから就活に関連して叩かれるのは「2/3くらいの大企業」と、大学だろうなぁ…。うん、それぞれの正体と、彼らが提案した見直し論の評価がすごい勢いで明らかになりそうだな。

まぁ、かなり短期間で今出ている就活見直し論に対する答も出てくるだろうな。



もろもろ変化するが、若者の採用と育成は社会と会社、そして個人の未来を創る行為である。
若者が働くことに対して少しでも希望を持つことができる社会になるよう、私も具体的に努力しよう。うむ。

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