
出演:ダニエル・オートゥイユ
エプコット(2006-12-01)
販売元:Amazon.co.jp
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昨日、北海道の公立高校で入試が行われた。なつかしいな。もう21年くらい前になるんだね。
道内の公立高校では携帯の持ち込みが不可だった。まぁ、元々不可だったようだけど、徹底する方針になったんだな。
例の京大でのカンニング問題を受けてのことである。
この件、この1週間くらいずっと話題になっているな。そりゃ、そうだ。ニュースにしやすい要素が全て詰まっているしね。
モギケン先生はまた暴走していたのね。まぁ、私がこの人を嫌いになれないのは、愛や想いがある、不器用な人なんだろうなって感じるからなんだけど。
ガ島通信に掲載されていたオピニオンを興味深く読んだ。うん、この視点、大事。私が受ける就活取材も、要するに「就活と新卒一括採用けしからん」「学生かわいそう」という風に誘導されるからね…。
私が大好きな本『名ばかり大学生』(光文社新書)の著者、河本敏浩さんは、母校同志社大学に対してこの件に関連して被害届の取り下げを求める声明を発表している、
この問題についてなのだけど、元広報担当者の視点としてドライに言うならば、「京大」「カンニング」「スマートフォンの利用」「ネット掲示板への投稿」「若者の不祥事」ということでニュースにしやすい要素が全て含まれているんだな。昨今のメディアの流れで言うならば「ネット関連の不祥事はネタになる」「最近の若者は考えや行動がおかしい」ということでますます記事にしたいネタだったんだろうな。
極めてドライかつ、シンプルに言うならば
・カンニングした学生は悪い(そりゃ、そうだ)。そして、その処分は、試験のルールに基づいて行うべき。例えば、受験全科目0点など。
・カンニングをチェックできなかった試験監督は悪い。もし、処分の規定があるなら、学内のルールに則って行うべき。
ということじゃないだろうか?
カンニングという行為への同情は1ミリもない。
そして、報道では「見破れない可能性はある」ということなのだけど、受験中にスマートフォンを使用する様子って見破れないものだったのだろうか?マネジメントには「仕組み」とその「活用」が必要である。試験監督ってそんなにいい加減なものだったのだね。「スマートフォンを使う可能性、ネット掲示板を使う可能性なんて読めないだろ」という話なんだろうけど、単純に挙動不審な人をチェックするのは試験監督の仕事じゃないかなって。
京大を始め、複数の大学が被害届を出したこと、この受験生が逮捕されたこと。これは今後、前例として影響を持つんだろうなぁ。よく考えてその判断をしたのかな?素朴な疑問なのだけど、これまでも入試でカンニングした人って被害届が出されて逮捕されていたのかな?
私の専門分野である新卒採用でも、ウェブテストの替え玉受験が問題になっている。これも発覚したら警察に突き出すのかね?
カンニングをした人を擁護するつもりはないのだけど、ネットけしからん、若者けしからんという話にするのもどうかと。そして、この「前例」の重みを分かっているのかな、と。
…そういえば、こんな映画があったな、80年代。ちゃんと観なかったけど、CMを観て衝撃を受けた。靴のかかとにカンニングペーパーを仕込んだりするんだよね。この映画、覚えている人もいるんだろうなぁ。
