名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)
著者:河本敏浩
販売元:光文社
発売日:2009-12-16
おすすめ度:3.5
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早くも金曜日。

いつもの通り、朝活。マガジンハウスから8月26日に発売される『絶対にやってはいけない!負ける面接100』のゲラチェック。修正点などを編集者さんに届ける。無事に私の手を離れる。ふー。ありそうでなかった、面接失敗例の実例を100あげて、その問題点と解決策を語るという本。この本で紹介する失敗例のマネをすると「絶対無い内定」なのだ。友人に表紙と四コマ漫画なんかも描いてもらったのだ。私の似顔絵も登場。ある意味、マニュアル批判本。学生がマニュアルに頼り、企業が神様スペック人材を探し、滑稽な状況になっている日本の面接を描いた本。過去最高にゆるい雰囲気で楽しく読めるかも。マガジンハウスっぽいかも。お楽しみに。

そして、茂木健一郎氏の新卒一括採用批判の一連のつぶやきと、その反応を見て、複雑な心境になる。

内田樹先生がまとめていたのと、彼も見解を述べていたのでリンクを貼っておこう。

別に茂木健一郎氏は好きでも嫌いでもないっていうか、正直あまり本を読んだことないし、テレビでも見ていなかったのだが(って、稼いでいるなら税金払え、脱税した奴が何がプロフェッショナルの流儀だとは言いたいが)、思うところがあるので一応コメントしておく。

まさに9月に角川SSC新書から出す『就職氷河期なんて大嫌いだ〜就活断層時代の克服法〜(仮題)』でも論じるのだが…。

就活や採活の茶番ぶり、新卒一括採用の問題や、それに付随する企業や大学、学生、官庁などの問題は現場の最前線で誰よりも強く認識しているが、逆に「安易な新卒一括採用批判」が横行していることに危機感を持っている。中央公論でも論じたが、それでは学生を結局救うことは出来ないのではないかというのが私の問題意識だ。

いや、茂木健一郎氏を全否定するつもりはないし、問題意識には共感するが、じゃあ上位5%の神様スペック人材をさらに優遇して、「名ばかり大学生」たちの雇用は切り捨てるのねってことに気づいた方がいいかも。中堅・中小企業も新卒一括採用があることで、人材を獲得できる要素もあるし。何より、学業が阻害される云々という議論もよく分かるけど、じゃあ今の大学ってどうなのよって言うことにメスを入れるべき。

で、「日本の新卒一括採用は世界で見ても異常な慣行」という指摘がよくあるが、実は米国や韓国でも日本の新卒採用に似た要素があること、特に米国では日本の新卒一括採用のメリット(一定の時期に採用活動や研修を行えることなど)をベンチマークする動きがあることに気付くべき。雇用関連の先生に教えて頂いたのだが。

そして、真に批判されるべき日本の異常な慣行は一部の大学・学部を除いて事実上「入りやすくて出やすい」状態になっている大学である。「大学全入時代」と言われているが、この言葉が私は嫌いだ。厳密には大学に行くのは約半分。大学に行けない高校生の就活は、工場の海外移転などもあり本当にかわいそうなものになっていることを理解するべき。ここは海老原嗣生先生の「若者はかわいそう」論のウソをチェックして頂きたい。日本の大学進学率は国際比較しても実は決して高いとは言えないのだが(って、ここはおさえておきたい大事な前提)、たしかに志望者は入りやすいという構造になっている。そして、基本的に多くの大学は出やすいんだな。大学中退率が上がっていることが問題になっているが、実はOECDのデータでは加盟国で最低のレベル。さらに、4年間でどれだけの付加価値がついたのかが問われるのだが、ここは…(って、くれぐれも言うが就活対策のことを言っているわけじゃないからね)。

あとは、どんな世の中を目指すのかってことによって議論が変わってくる。

って、この件は語りだしたら11万字になったので、9月発売の本をチェックしてもらいたい。茂木氏のコメントと、それに対する見解も加筆せざるを得ないかも。…初稿を戻さなくちゃ。

その後、汐留に移動。電通で大学の後輩と5年ぶりに再会しブレスト。面白い仕掛けをするのだ。お楽しみに。

午後からセミナー。『新卒採用の論点・難点〜キレイゴト抜きの2011年総括&2012年大予言セミナー〜』というすごいタイトル(私が考えたのだけど)。第一部は代表の原と私のトークライブ。うーん、あっと言う間だったな。でも、第二部と第三部が前からやりたかった企画なのだ。

第二部は、学生7名による就活・採活を斬るパネルディスカッション。刺激的な意見がたくさん出た。学生から信頼される採用とは何か。逆に信頼を失う採用とは何か。さらに、採用担当者に期待することは何か。これらが学生の生々しい声で共有された。

「ある企業では最終面接後、その日に対面で合否のFBをしてくれた。不採用だったのだけど、その理由が明確で、まるで恋愛で納得して別れるときのような気分だった」(慶応義塾大学 男子)

「内定先は6回面接があり、1次面接が2時間、2次面接以降は1時間だった。ちゃんと見てくれているという、誠心誠意の姿勢が感じられた。ダメ出しもしてくれてよかった」(慶応義塾大学 男子)

「総合商社M(さぁ、どこだろう)を受けた友人は、面接でいきなり”あぁ、日大か。無理だな”と言われた。」(日本大学 男子)

「腑に落ちるような志望動機を言ってくれと言われたので、その後に面接官がその会社で働く理由を腑に落ちるように話して欲しいとお願いしたら、その理由が大変熱くて素敵だった」(一橋大学 女子)

「内定後、学生時代にどれだけ研修や内定者アルバイトがあるのかも開示するべき。ずっと拘束されている友人がいる」(東京大学 男子)

「学歴差別はあって当然。大学に入るための苦労だって違う。でも、ターゲットにならない大学にだって良い学生がいることに気づいて欲しい」(津田塾大学 女子)

「私たちが就活で駈けずりまわったように、採用担当者にももっと駈けずりまわって欲しい」(早稲田大学 男子)

うん、いいメッセージがたくさん聞けた感じ。

第三部は、各テーブルに学生が分かれてヒアリング会。これまた盛り上がりをみせた。

学生と企業が一緒に向きあうセミナーを作りたかったのだ。協力して頂いた学生、参加して頂いた企業に感謝。来年もまたやりたいな。

セミナーが伸びて水野俊哉さん主催の暑気払いには行けず…。申し訳ない。

死んだように寝る。今週も忙しかったなぁ。やってもやっても仕事終わらない…。

今日のオススメアイテムはこれ。日本の大学の現在がわかる本。

夏の泊まりこみ企画は大好評募集中。お申込みはお早めに!何年生でもOKなのでぜひ。参加者増加中。ぜひ!

今日は朝から関西の大学の東京支部で講演した後、サマソニに行く。わー、楽しみ。KREVA→永ちゃん→DACHAMBO→A-HA→スマッシングパンプキンズの予定。

さぁ、メールの返信して仕事に出かけよう。今日も楽しくいきますかね!
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