田口元さんの百式を見ていたら、百式セレクトコーナーで『思い出に残る食事』が紹介されていて、ふとこの本を読んだときのことを思い出した。

約1年前、2003年の8月に私はこの本を読んだ。そのときも百式で紹介されていたのがきっかけだったような気がする。東京に向かうこだまの中で読んだのだが、泣けたなあ。

食事にまつわる感動的な話がいっぱい。
2chのスレッドをまとめたものらしく、一部には「こんな話あるかいな?」と思うものもなくはないが、感動するなあ。

たしかに僕にも思い出に残る食事はたくさんある。
なんとなくの時期しか覚えていないのだが、生まれたときにいた家族が全員そろった最後の食事があった。自分的にはそれが最後になるとは思っていなかった。明確な時期も覚えていないが小学校1,2年生だったと思う。その食事の後、父親は脳腫瘍と闘っていた父親は入院し寝たきりに。家族が家で全員で食べるということがなくなってしまった。祖父もその1年後くらいにくも膜下出血で他界。

母親に「家族の証明は一緒に食事を食べることだ」と言われたことがあるし、中内功さんも部下に対してそう言ったらしいのだが、その言葉の重みというのを感じてみたりする。

家族が喧嘩している中で食べた食事も、決して楽しいものじゃないが、思い出に残る食事である。食べ物は別に食材や調理法以外にも美味くなったり、まずくなったりするということを思い知らされた。

少年野球の打ち上げでみんなで初めて焼肉食べ放題や、しゃぶしゃぶを食べたのも思い出に残る食事だ。

初任給で会社の同期の高田君と食べた焼肉も思い出に残る食事だ。初めて自分で稼いだバイト代のときも感動したが、初任給で、しかも焼肉を食べたっていうのが懐かしい。その後、もっと美味い焼肉があるということが分かったりと、ずいぶん贅沢になったもんだが、あのときの焼肉は忘れられない。

学生時代、陽平の立川のアパートでもう数え切れないくらい行われたしゃぶしゃぶも思い出に残る食事だ。数え切れないくらいやったが、それぞれにドラマがあった。学生ならではの馬鹿な盛り上がり、あの年頃ならではの悩み…。いろいろ語り合いつつ、しゃぶしゃぶしまくっていたなあ。1994年〜1995年の冬シーズンは毎週1回くらいのペースで誰かとしゃぶしゃぶしていたかもしれない。会費は1,500円〜2,000円。当時、立川にあったトポス(ダイエー系のディスカウントショップ、今もあるのかな?)で買った飛び切り安い食材でつくったワケだが、美味かったなあ、そういえば。いまだに陽平しゃぶしゃぶは友人たちから絶賛されている。だんだん贅沢になって食材とかだしのとり方とかはあの頃よりも凝っている感じになっていったが。

というわけで、思い出に残る食事は僕にもいっぱいある。

これからも思い出に残る食事を増やしていきたいな、と思う。できるだけ、嬉しい、楽しいやつを中心に…。


思い出に残る食事