2019-11-12 20.13.16

「文化系トークラジオLife」のレギュラー出演者、宮崎智之さんのコラムが面白い。



彼ならではの、日常を見つめる視点、そして幅広くかつ深い知識が交差していてナイスだ。「ぼくは、平熱のまま熱狂したい」というタイトル、コンセプトも、いい。

「平熱」
これ、大事なコンセプトではないか。

情熱大陸への執拗な情熱
宮川 サトシ
幻冬舎
2017-06-22


未だにたまに『情熱大陸』に出たいという若者と遭遇したりするし、「上陸」を目指して、スーパードライを飲んだり、ハンドルを左に切りながら取材対応する練習をしたり、立ちそばを食べつつ話す練習をしたり、毎日のように葉加瀬太郎のあの曲を聴いたり、地元や母校を案内する練習をするという人もいるようだが。

「情熱」も「常熱」も大切だが、「平熱」も大切ではないか。物事を見る上で。

「桜を見る会」に関する疑惑が渦巻く中、田代まさしも、沢尻エリカも薬物で逮捕された。陰謀論が盛り上がったりもする。ラ・サール石井氏や金子勝氏の発言が賛否を呼んでいた。

この陰謀論に関しては、石戸諭氏の論考が参考になるので、ご一読を。


もっとも、陰謀か否かは別として、何があろうとも私たちは、物事と向き合う際に「平熱」体質であることが大切である。「桜を見る会」の疑惑を忘れてはいけない。これは「陰謀」だと目されることもある芸能人の薬物逮捕に限らず、あらゆる事件が起こっても、政治家の疑惑については常に監視しなくてはならない。

一方、薬物による逮捕に関しては、これも誰であろうとも、冷静な視点が大事である。報道が、容疑者の人権を著しく踏みにじっていないか、むしろ薬物に関する好奇心を刺激するものになっていないか、社会復帰に必要なサポートとは何か、などである。これまた論争を呼ぶ案件ではあるが、出演したCMや作品の扱いについてもだ。

TBSラジオ「荻上チキ Session-22」で提案された薬物報道ガイドライン案と関連する放送は極めて参考になるので、今一度読み返しておこう。


というわけで、何があっても、平熱体質で。本当はどうなのだろうという視点と、必要以上に人を傷つけていないかという点を大切に考えよう。