2019-11-05 20.27.53-1

常見陽平公式メルマガより加筆して転載(登録はこちらから)。

過激な左系知識人だと認知されている私だけど、ハト派だという声もあり。昨日は思わず、小鳩を食べてしまった。ディープだった。酒を完全にやめてから約11ヶ月。以前なら、こういう場では赤ワインかビールを飲んでいたのだが。

赤ワインといえば、ボジョレーヌーボーだ。ちょうど、10代の頃、背伸びして夜中に『11PM』や『トゥナイト』を見ていた時に、ボジョレー解禁のニュースをよく見ていて。そうか、大人はこの時期にワインを飲むのかと、激しく傍観していた。個人的には『11PM』の大阪の回で必ず出てくるサントリーの角瓶が気になっていたのだけど。

毎年、ボジョレーヌーボーは、今年はこんな仕上がりみたいな紹介をされ。高校時代の友人が、2ちゃんねるはじめ、様々なソースから切り貼りし、ボジョレーヌーボーの紹介文を集めていた。本人のご承諾のもと(もともとのものも、ネットの寄せ集めであり、どの新聞のどの記事とは書いていないのだけど)、数十年分を一挙まとめて貼り付けるのだが。

結局、ボジョレーヌーボーとはどんな味なのだろう。具体的に「深み」5点「飲みやすさ」3点みたいに評価してくれないとわからないのだけど。マンションポエムの「天地創造」「叡智の杜」なみのふわふわ感だった。なんだろう、これ。

1983年「これまでで一番強くかつ攻撃的な味」
1985年「近年にない上物」
1992年「過去2年のものよりフルーティーで、軽い」
1995年「ここ数年で一番出来が良い」
1996年「10年に1度の逸品」
1997年「まろやかで濃厚。近年まれにみるワインの出来で過去10年間でトップクラス」
1998年「例年のようにおいしく、フレッシュな口当たり」
1999年「1000年代最後の新酒ワインは近年にない出来」
2000年「今世紀最後の新酒ワインは色鮮やか、甘みがある味」
2001年「ここ10年で最もいい出来栄え」
2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄えで1995年以来の出来」
2003年「110年ぶりの当たり年」
2004年「香りが強く中々の出来栄え」
2005年「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
2006年「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」
2007年「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」
2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
2010年「2009年と同等の出来」
2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
2012年「偉大な繊細さと複雑な香りを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができて健全」 (他に「史上最悪の不作だが品質は良く健全。糖度と酸度のバランスが良く軽やか」というのもある)
2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
2014年「太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りがあふれる、果実味豊かな味わい」
2015年「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
2017年「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
2018年「珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれる」
2019年「今年は味わい豊かなブドウが収穫でき、果物をそのまま食べたようなワインに仕上がった」
「赤い果実のフレッシュさの中に丸みを帯びたエレガントな味わい」

友人によると、2000〜2011の混乱っぷりが好きとのこと。2010年「2009年と同等の出来」って、なんだよ。

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