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メルマガの人生相談コーナーに、就活生からの相談が。オワハラ関連だ。売り手市場、あるあるのようで、これは日本の人事の劣化ではないか。まあ、採用担当者は管理部門の中でも異動者にまかせやすい部署だし、よく変わるので技能が蓄積しなかったりするのだけど。

相談内容は「就活で受けている先から第一志望かとしつこく聞かれる」というものだった。オワハラかどうかでいうとグレーなレベルだけど。なかなか残念な企業だ。

志望順位を聞くことにまったく意味がないわけではないけれど、そんなものを聞かなくても、志望度を上げていく、グリップしていくのが人事の仕事だ。コミュニケーションの設計および運用が雑だなあ、と。でも、採用の技能伝承はなかなかされておらず。しかも、人手不足が、人事担当者のレベル不足をうむという妙な連鎖もあり、残念な人事がこういう市場環境だと跋扈するのも事実。

うーん。

学生は面接官をみて企業を決める。企業も面接されているのだ。ちゃんと覚悟して欲しいな。



この本を読んで、自分が会社の代表であるとちゃんと自覚してほしいな。

以下、相談内容。皆さん、どう思う?

Q.採用担当者からしつこく志望順位を聞かれるのですが・・・。

常見先生、こんにちは。いま、就活中なのですが、インターン先の早期選考に参加していて、もうすぐ内定が出そうです。

でも、いま、受けている企業が、「志望度はどれくらい?」としつこく聞いてくるのです。

ここは第一志望と答えるべきでしょうか?

また、この会社に行くべきでしょうか?

新しいチーズ 21歳 女性 千葉県在住

A.下手ですね、その人

あー、売り手市場下で現れる、必死だけど下手くそってタイプの人事ですね。

見ていて痛々しいですね。

志望順位を聞くこと自体、この人はレベル低いと思います。志望順位は聞いてもあまり意味がなく。事実の確認を積み重ねる方が早いですし。また、志望度が上がるように、どんどん気持ちを高めないと意味がありません。あとはグリップですねえ。

焦っていますね、その採用担当者。逆にそういう伝え方をすると、学生に足元見られるのに。こういう面接官って、学生がひくのに。

まあ、就活生としては、「その企業を受けているその瞬間は第一志望だ!」くらいに思った方がいいですが。

ただ、人事がこのレベルの企業に行くのも・・・。

よく考えてください。