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かなり前から毎年、この時期になると、今年のベストアルバムを私なりに選んでブログに投稿している。今年も選ぼう。うん。

ここ数年、このベストアルバムに関するエントリーを書く時にお断りすることなのだけど・・・。

この記事にも書いたのだけど・・・。
「若者の音楽離れ」って言うな 「売れ方」にこそ注目せよ(常見陽平) - Y!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tsunemiyohei/20161220-00065701/

音楽の楽しみ方が多様化する中、「その年」に「発表」された「アルバム」の中からベストなものを選ぶという行為自体、意味がないんじゃないかと思う瞬間がある。別にそういう新作ばかり聴いているわけではないし。一つの曲やアルバムを長く聴くようになっているし。若い子と話しているとそもそも「アルバム」という言葉自体が通じない。

とはいえ、私は「アルバム」というものに未だに強いこだわりを持っており。アルバム単位で聴くことを大事にしており。なので、今年もアルバムの中から10枚選ぶことにする。順番はつけないのだけど、だいたい紹介順に好きなんだろうな、ということで。

LONG SEASON’96~7 96.12.26 赤坂BLITZ
フィッシュマンズ
ユニバーサル ミュージック
2016-06-29


今年、最も聴いたアルバムはこれ。いつもクルマの中でかけていた。いや、20年前のライブを収録したアルバムが今、出るというのもスゴイのだけど。一応、今年のアルバムということで。空気感が最高。今も活動は続いていて、ライブも観たのだけど、もうお腹いっぱいだった。翌日1限に講義ということで、21時15分くらいに失礼したのだけど、そのあと、さらに90分くらいやっていたとか。今後の活動にも期待。

Fantome
宇多田ヒカル
Universal Music =music=
2016-09-28


宇多田ヒカルの復活作は、実に人間臭いアルバムだった。母の逝去、結婚と子供の誕生などのライフイベントが重なった後に出すアルバムだけに。歌い方もより柔らかく、優しくなったかな。椎名林檎など、コラボも豪華。

GETAWAY
RED HOT CHILI PEPPER
WEA
2016-06-17


人生の3/4くらいの期間聴いているレッチリのアルバム。うん、前のアルバムもそうだけど、いい意味で力が抜けていていいかも。ベースの音がいい感じ。

HARDWIREDTO SELF-DESTR
METALLICA
MERCU
2016-11-18


なんというか、初期に戻ったような、円熟味を増したような、メタリカの新譜。個人的には、2ndからブラックアルバムくらいまでが好きで、その後は迷走感があるというか。でも、原点回帰したような、むき出しの感情がほとばしっているような。来日公演、今度こそ行きたいなぁ。

ホープレスネス
アノーニ
Hostess Entertainment
2016-05-06


「彼女」のプロフィールについてはいちいち触れない。LGBTのムーブメントがますますの盛り上がりを見せた中での新作であり、今年っぽいというか。魂の叫びを感じるアルバム。自分のメンタルの状態によっては、聴いていて疲れることもあり。

A MOON SHAPED POOL
RADIOHEAD
XLREC
2016-06-17


Radioheadも新譜を出したのだよね。シングルカットされた曲もいいけど、アルバム全体がいい感じの空気感。サマソニでの”Creep”も嬉しかったなあ。

★(ブラックスター)
デヴィッド・ボウイ
SMJ
2016-01-08


今年は音楽界の大御所の他界が相次いだ年だった。新譜発表の直後に、デビッド・ボウイが亡くなるという・・・。リアルタイムのデビッド・ボウイがティン・マシーン時代ということもあり。日本人アーティストが影響を口にするので、なんとなく聴いていたのだけど。訃報を聴き、思わず聴いた最新作であり、最後のオリジナル・アルバムは、人類への「遺産」だ。これを超えるものをどうやって創れというのだろう。

XI
ROVO
SPACE SHOWER MUSIC
2016-10-26


昔、よく通っていた恵比寿のMILKというクラブ。エレクトリックバイオリンがいる不思議なバンドがいて。客席は妙な盛り上がりを見せており。バイオリンを弾いている勝井祐二さんが高校の先輩でびっくりした。結成20周年なのだよね。結成して間もない頃に見てたってことだね。うん、6人の鬼神による円熟味の増した宇宙感がいい感じ。



円熟味を増したといえば、高校の同級生AOの在籍しているDACHAMBOも15周年。日本、いや世界のジャムバンドトップクラスかも。全曲再録によるベスト盤。ますます自由で、でも、深くなっている。

META
METAFIVE(高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井)
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-01-13


そして、これ。ライブ行けばよかったな。高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井という説明不要のメンツ。これだけで卒倒するのに。日本のテクノ、ポップ、ロックの現在過去未来をつなぐ、的な。

アルバムとしてはベストテンに入れなかったけど、プライマル・スクリームのシングルを今年で一番くらいに聴いたなあとか、ストーンズのブルースアルバムいい感じだなあとか、あ、ジェイムス・ブレイクを入れなかったなあとかあるけど、それぞれ楽しかった感じで。リアーナなんかも聴いたなぁ。RADWIMPSや中田ヤスタカの映画サントラも好きなのだけど。

そういうわけで、いまだにメタルのライブ行きまくりなのに、普段聴いているのはこんな感じ。うん、ライブ、音源、定額ネット配信と、楽しみ方を完全に分けているかも。まあ、昔のアルバムを聴きまくっている感じなのだけどね、普段は。このエントリー自体、不毛かもだけど、一応、毎年の記録ということで。

来年も楽しくいきますかね。