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11月11日はポッキーの日だ。ベースの日でもある。学生が交流スペースでポッキーを食べていた。「先生もどうぞ」と言われたので、食した。幼い頃に食べていたものよりも、大変に美味しくなっていた。甘く、香ばしい。その棒をかじった瞬間のチョコレートの柔らかさと、カリっという食感。あっという間に小生の胃袋めがけて超特急かがやき号である。

ポッキーとは、コミュニケーションのためのお菓子である。みんなで食べることにより会話が生まれ、団結力も高まる。何種類かを持ち寄るとさらに話題には困らなくなる。季節限定品などを買ってくるとさらに話題はつきない。

その季節限定品だが、『機動戦士ガンダム』シリーズのモビルスーツが、クライマックスに向けて敵も味方も重厚長大化していくのと同様、なんというか、ラスボス感が半端ない。そこまでチョコを盛らなくていいのではないかと思ったりもする。インスタが流行る前からSNS受けする商品を志向していた。

今後も、ポッキーは続いていくのだが、個人的にはプリッツの奮起に期待する。幼い頃から、私はプリッツ派なのだ。やたらと重厚長大化、季節限定品化するポッキーに比べて、プリッツには質実剛健な強さを感じていた。ジムや旧型ザクの美しさのような。数年後、11月11日がプリッツの日になっていることを期待してやまない。