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絶句。

長谷川豊氏、「人工透析」ブログの「真意」語る 全腎協の謝罪要求は「断固拒否」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00000001-jct-soci

説明になっていないと思う(記者の文章力、私の読解力の問題かもしれないが)。

長谷川氏が取材した10人以上の医者とは何科のどんな人なのだろう?それに対して、なぜ全国腎臓病協議会が抗議するのだろう?

私自身、人工透析が必要な患者がいる家庭で育ったのだが(祖父:毎週人工透析 父:脳腫瘍で寝たきり 祖母:心臓が弱い と、家族の半分が病気という家庭だった)、フォローする家族も含め、なかなか大変な想いをする。

とはいえ、私も人工透析に関しては専門ではない。ここは、人工透析に詳しい専門家の意見も聞いて判断したいところだ。人工透析に詳しい医者のエントリー、医者や患者に取材したエントリーをどこかのネットニュースがアップしてくれないものか(お前がやれと言われそうだが、たぶん、その問題を理解し、整理するのはもっとうまい人がいると思うので)。

「殺せ」という言葉が、人の気をひくために、普通に使われることにも怒りを覚えた。そうか、気をひくために「殺せ」を使っていいのか。そのうち「消費税増税殺せ」「自衛隊派遣反対殺せ」「豊洲市場問題殺せ」と殺せが連呼される時代になるのか。

その「殺せ」は本気なのかどうか、読み分けないといけない怖い時代ということか。

「殺せ」くらいを使わないと、注目をひけない。注目をひく競争にいつの間にか踊らされている。

だいたい、デスメタルバンドでも最近は「殺せ」を使わない。鎖をちぎる、壁を壊すなど、怒りを燃やすなど熟慮を重ねてから使うのが「殺せ」である。殺す対象も悪とか権力者とか殺人者であって、病人は殺さない。

プロレス、格闘技の会場でも「落とせ」と叫ぶ人はいるが、「殺せ」と叫ぶ人はいない。「折れるぞ!」「止めろ!」と叫ぶ人はいるが「折れ」「死ぬまでやれ」と叫ぶ人はいない。

荒んでいるな、ネット界。

というわけで、擁護するつもりはまったくないが、長谷川氏の問題というだけでなく、PV競争、気をひく競争というネットニュースの構造的な問題だとも感じた次第である。

長谷川豊なら何をやってもいいのか、と、前田日明風につぶやく42歳の昼。