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「ここは最低だけど最高だわ」


ヤンキー漫画『WORST』の名セリフだ。舞台となる「カラスの巣のような高校」である鈴蘭高校のことを、ラストシーンあたりで登場人物はこう呼んだ。

この言葉を借りると、「これは最高だけど最低だわ」という言い方になるだろうか。AppleのMagic Mouse2のことだ。これまでのモデルよりも確実に進化しつつ、プロダクトとして美しいなと思いつつも、このセミの小便のような、充電のやり方はどうかと思う。もっとも、これも実は美しさの追求から、結果としてこうなったのかなとも思えてくる。

最新モデルを紹介しつつ、Appleのデザイン的思考について考えることにしよう。

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Appleから、4KのiMacが発表された。それと同時に、Keyboard、Trackpad、Mouseなども新製品が発表された。それぞれ、前のモデルが発表されてから、4年、5年、6年が経っている。それだけに、それぞれ大きく進化した製品になっている。新しい3つのアクセサリは、内蔵された充電式のリチウムイオンバッテリーを中心に置いて再設計されている。これまでのモデルのように、使い捨て電池を必要としない。これにより、僅かではあるが軽量化がはかられている。

機構も見直されている。Keyboardは低いアングルのフォルムになっているし、安定性を増している。構造を再設計することにより、安定性が33パーセント向上したという。より正確に入力できる。Trackpadは、感圧タッチに対応したし、押すことができる面が広くなっている。Magic Mouseはより軽くなり、デザインが最適化されている。

どれも欲しかったのだが、私はまず、Magic Mouse2を購入した。4月から、職場ではI.Oデータの28インチの4Kディスプレイに、MacBook Proの13インチモデルをつなぎ、それをBluetoothの純正Keyboard、Trackpad、Magic Mouseで操作していた。ただ、Magic Mouseに微妙にストレスを感じていたのだった。やや重いなとか、動きが気持よくないな、と。

ヨドバシ・ドット・コムで注文し、早速到着。Apple製品は箱までかっこいい。

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並べるとこんな感じ。左が新モデル。ちょっと見ただけでは違いがわからないが、微妙にカタチが違うと感じる。

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裏返すとこんな感じ。電池の蓋のところが、Lightningケーブルのジャックになっている。よく見ると、前のMagic Mouseはアップルマークが白だが、Magic Mouse2は黒になっている。

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LightningケーブルでつなぐだけでBluetoothの設定が終わるので便利。表記は商品名なのね。

見た目も重さもほとんど変わらないのだが、微妙にチューニングされていて、これまでのモデルよりも極めて快適。使うのが気持ちよくてしょうがない。感圧タッチに対応していない点に失望の声があったが、そもそも感圧タッチ自体、まだ対応しているアプリが少ないので、今のところは不満はない。

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それにしても、この充電シーンである・・・。快適なだけに、これで一気に萎えてしまう。まあ、純正のクレイドルに挿せば、かっこよく充電できるというのもあるが。

もっとも、今回のものはフル充電にすると1ヶ月は使えるので、頻繁にこの「セミの小便」状態を見ることはないのだが。これもまた、普段の快適性と美しさを追求した結果ということか・・・。

まあ、毎日充電するわけではないので、別に良いのだが、ここももう一息、こだわって欲しかった。Apple製品はデザインが優れていて、しかもそこに思想が感じられ、一体感があるプロダクトになっていて、今話題の「デザイン的思考」を実践している企業の一つだと思っていただけに。

とはいえ、毎日のMac生活が快適になってよかったなと思う。うん、お金がかかっても日々の快適を手に入れたいと思うのだ、私は。

次はKeyboardもTrackpadも買っちゃおうかなあ・・・。



最新作、よろしくね。