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少し前の話になるが、9月22日に渋谷のO-WESTで行われたピンクサファイアの25周年ライブに行ってきた。これが、超絶、良ライブだったのだ。ライブの時代と言われる中での、バンドの続け方について考えた。

ピンクサファイアは1990年にデビューしたガールズロックバンドである。一応、イカ天出身である(ただ、その頃とデビューした時のメンバーは違う)。大変失礼だが、当時、熱心なファンだったわけではない。ただ、彼女たちの曲はよく聴いていたし、PVもかっこよかった。なんせ、「P.S.I LOVE YOU」である。

今年のNAONのYAONでライブを見てレポートを書いたら・・・。
一発屋をバカにするな! 「P.S.I LOVE YOU」の熟女バンドは実にロックだった
http://sirabee.com/2015/05/03/28990/

ソーシャルメディアでボーカルのAYAさんとつながり、インタビューさせて頂く、貴重な機会まで頂いた。
「あの一発屋」って言うなよ!ピンクサファイアのボーカルAYAに会ってきた!
http://sirabee.com/2015/09/19/51490/

実は、その後、ドラマがあったのだ。

このインタビュー、PV数はそこそこだったが、インパクトはあったようで。実家に帰省した時も、札幌の地元の友人からは「常ちゃんが、ピンクサファイアと対談していた」という、そんな話で盛り上がりまくったのだ。

アラフォー男女は、ピンクサファイアに熱いということがよくわかった。いや、当時はテレビの影響力がスゴイわけで。バンドブームの時のバンドは、別にファンじゃなくてもちゃんと聴いていたのだ。特にガールズ・ロックの新星、ピンクサファイアは。

よく、一発屋と言われるが、リリースした8枚のシングルの半分はオリコン10位以内のヒットとなっているのだ。

この日のライブも、彼女たちが一発屋ではないこと、そして、ファンから愛されていることが証明されたライブだった。

会場は文字通り、超満員だった。本当に、トイレなどで外に出たら戻るのが大変なレベルである。ドリンクカウンターに行くのも一苦労だった。正直、もう少し大きな箱でも良かったのではないかとも思った。来年から会場の改装工事などで「2016年問題」という、ライブ会場不足問題が起こるのだが、実はその問題はすでに起きている。音楽関係者からも「会場がとれない」という声をよく聞く。

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"Alright"で始まったライブは、実にあたたかいものだった。1曲目からいきなり大合唱だ。サポートメンバーがついての演奏であり、特にドラムのHARUMIは一部の楽曲での登場ということになっていたが、それでもバンド全体の演奏のクオリティはいちいち高かった。癌との闘病生活から復帰したTAKAはステージで一番動いているかのように見えたし、なんせ、ボーカルのAYAの歌唱力は、むしろ今がMAXなのではないかと感じてしまう。

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ベースのMIKIは実にアグレッシブにアクションを決める。

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演出で印象的だったのが、歌詞を画面に投影するというものである。手作り感があるものだったが、なかなか作りこまれていた。何より、みんなで歌えるライブというのがいい感じだ。

クイズコーナー、AYA以外のメンバーが歌うコーナー、さらには同じAYAでもコーラスを担当するサポートメンバー西野綾が歌うコーナーなど、楽しい企画もいっぱいだ。

代表曲を惜しみもなく披露していた。「P.S. I love you」だけの一発屋じゃないことが証明された。当時からのファンも全国から駆けつけていたが、会場には最近のアイドルグループのメンバーが「レジェンド」を見ようということなのか、集まっていてこれもまた印象的だった。

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しかし、とはいえ、この日もなんといっても、「P.S. I love you」だった。2回にわたるアンコールの最後の、23曲目に演奏されたこの曲の破壊力は抜群だった。場内は鳥肌ものの大合唱だった。エンディングの映像も感動的だった。実に長いような、あっという間のような、そんなライブだった。

今後も活動は、マイペースに行うようである。うん、今回の25周年ライブで印象に残ったのは、メンバーがやりたいように、マイペースでやっていること。事務所主導の再結成ではなく、音楽活動をやめていたメンバーを含め、TAKAの癌をキッカケに、集まったことが印象的だ。サポートメンバーも含め、力を合わせて演奏する、と。

いかにも事務所に仕組まれた同窓会ではなく、あたたかい空間だった。ファンに愛されているなと思った次第である。そして、バンドが続けたいと思っているかどうか、ファンが求めているかどうかが大事なわけで。いや、要するにやりたいか、聴きたいかということだ。メンバー全員40代だが、そこには「ガールズ・ロック」があったのだ。なんというか、輝いていた。キラキラしていた。

「ヘヴィメタルが続いている」
というのは、私が尊敬する漫画家喜国雅彦先生の言葉だが

「ロックが続いている」
「バンドブームが続いている」
と思った次第だ。

うん、続けるっていいな。
そして、その続け方は、人それぞれ、バンドそれぞれであっていいのだ。

ありがとう。

【セットリスト】
1 Alright
2 Hello Goodbye
3 オールウェザー・ガール
〜MC〜
4 君のハートが行きたい場所へ
5 You're kidding!
6 Oh!Bad Morning
7 #1
〜MC〜
8 ずっとずっと
9 白い夏
10 BLUE RAIN
〜MC〜
11 Stand up!
12 レジスタンス
13 Power of love
〜MC〜
14 クラスメイト
15 愛こそすべて
16 Tomorrow
〜MC〜
17 恋のダイナマイト
18 微笑みをかかえて
19 抱きしめたい

encore
ハッピーの条件。
Keep on rollin'
Mr.G

encore
P.S. I love you

追記:セットリストと写真は、ボーカルのAYAさんからご提供頂いたものである。