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東洋経済オンラインで、新しい記事を公開した。

AKB商法を実は非難できないこれだけの理由 視聴形態が多様な時代の音楽チャートを考える | 「若き老害」常見陽平が行く - 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/73543

ビルボードさんが取り組んでいる新しい音楽チャートを取材したのだけど、要するこれは世界を見る指標を変えてみようという話なのだと思う。

私は「若者の◯◯離れ」という表現が嫌いだ。何かこう若者、かくあるべしという規範を暗に提示しているような傲慢さがあるし、そもそも、そこで提示されている若者像と、◯◯の楽しみ方像というのは、昭和の、しかもごく一部の時代を前提としたものなのじゃないかと思うわけだ。その前提で話すなら、「若者」も「◯◯」もそりゃあ変わっているさ。

今回の取材で学んだというか、再確認したのは「指標」を変えて世の中を見てみようということである。音楽に関して言うならば「新譜」の「シングル」が「売れている」という前提で音楽チャートをみると、そりゃ、AKB48と嵐だけになるさって話。「聴かれている」という指標でみる、それをセールスだけでなく、リッピング、ラジオでのオンエア、YouTube、Twitterでのバズ、今後は定額配信での聴かれ方も加えると、音楽業界の見え方が変わると思う。

いや、そうした時に、AKB48も嵐も「聴かれている」というのもひとつのポイントなのだけど。

記事にはうまく流れにのらず載せなかったが、「ライブの動員」も指標に加えるとどうなるかと質問したところ「そうすると、ますますアイドル系は強いだろう」というお返事が。でも、冷静に考えるとそうだよね。

あと、売れ方、聴かれ方を丁寧に捉えるのは大事。ここで紹介している複合チャート、実際、ツールでソートをかける様子を見せてもらったのだけど、たしかにこれで、アーチストごとの売れ方、聴かれ方の違いがわかる。例えば、UNISON SQUARE GARDENの新譜が売れまくりなのだけど、Twitterでのバズがすごいことになっていたり、セールスもいい感じなのだけど、あまりリッピングはされていなくて、要するに話題になってCDも売れているのだけど、みんな、PCに取り込まずに聴いているってこと?とか思ったり。

この記事では趣味の、音楽の話について論じているけど、これは企業における営業の活動でも特に当てはまることである。営業や営業企画の仕事をやったことがある人ならわかると思うが、営業は指標が大事。どの指標において売れているのか、そうじゃないのか。利益率の高い営業をしているか。新規開拓が上手くいっているか、という。



やや話題がずれるのだけど、一物書きとしても、私は最近、追う指標を変えた。

失礼だな、プロ失格だなと思いつつ、編集者にも宣言したのだけど、私は今年から「売れている」という指標を追うのはやめた。いや、売る努力は死ぬほどしている。ただ、もともと売れづらい時代なわけで。

いかに評価されるか。

それが追うべき指標であり、その際も「新聞などの書評で取り上げられたかどうか」という指標にこだわることにした。

この指標においては、今年に出した本は2冊とも新聞の書評欄に載っている。上出来だと思う。

この本は、日経に載ったし・・・。



この本は、東京新聞、日刊ゲンダイに載った。

嬉しいな。

物書きとして追っている、大事にしている指標は、イベントの動員と中身。

ゲンロンカフェでの来月のイベント、頑張るよ。
Twitterでも過去にゲンロンカフェに出てニコ生のコメントで不愉快な想いをしたこと(ニコ生は何度も出ているので、ちょっとした不愉快なコメントはよくあることだけど、ここのニコ生での不愉快率は異常)、ゲンロン友の会会員と称する人に会場で不愉快なレベルで馴れ馴れしく、しかも見下されて接せられたこと(しかも複数人に)などを書いたので、やや心配させてしまったが、ポジティブに頑張るよ。

あの、私はイベントにかけているからね。初期は、いかにも中身がなく盛り上げるだけの時代があったけど(速水さんにも、君のイベントはコミュニケーション中心で中身がないと言われたことがあったな)、今は話の中身にこだわっているからね。あと、動員数ね。というわけで、ちゃんと中身をみて批評して欲しいし、ニコ生での人格否定コメントはやめてほしいし(まあ、著者というのはそう言われるものではある)、会場がどこであれ、登壇者には最低限のリスペクトはして欲しいわけ。あと、私は「会いにいける批評家」的な表現は大嫌いで、たしかに会いにいける価値は大事なのでけど、そこでは適切な線が必要だと思うわけ。

イベント自体は大変楽しみにしているのだが、過去の面白くない出来事を思い出してしまって、荒ぶってしまった。当日は、ポジティブにやるから、みんなも気持ちよく接して欲しいな。いや、ちゃんと警鐘を鳴らさないといけないレベルだと思ったのだ。

というわけで、どんな指標を追うか。指標によって見える、違う世界を楽しむことにしよう。

さあ、今日も楽しくいきますかね。