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毎年、年末にやっている音楽企画。私の今年のトップテン。順番はつけないけど、紹介している順番が、ランキングのような気もする。

完全に私の独断と偏見。そもそも聴く音楽はやや偏っているしね。今年出たアルバムの中から。

iTunesで調べたら、今年聴いた音楽のうち、2014年に出たアルバムは36枚だった。・・・いっぱい聴いていると思ったら1ヶ月3枚か。いや、でも旧譜もすごい数を聴いているからね。聴いている方じゃないかな。

最後にちょっとだけコンテンツ論、マネタイズ論を書いたりもする。

No Guts No Glory
Moe.
Sugarhill
2014-05-27


圧倒的1位はこれ。Moe.を10数年ぶりに聴いたのだけど、圧倒的によかった。自由な雰囲気に満ちていて、ノリノリで。このアルバム自体が、ライブ盤のような。

飛ばしていくよ
矢野顕子
ビクターエンタテインメント
2014-03-26


次が、これ。カバー、セルフカバーが多いのはご愛嬌だけど、ここ数年、ピアノ弾き語りアルバムが多かった矢野顕子が久々にテクノっぽい音をやっていて、オリジナルソングを書き下ろしていて、いい感じ。何か、こう、解き放たれている感じがする。

Someday World [輸入盤CD] (WARPCD249)
ENO • HYDE
WARP RECORDS
2014-05-03


やはり今年ハマったのは、ブライアン・イーノとカール・ハイドのコラボ。たまらない。人力テクノというか、ロックというか。2枚出たけど、こっちの方が好き。

High Life
Eno & Hyde
Warp Records
2014-07-01


こっちもいいのだけどね。

VETELGYUS (通常盤: CD)
GALNERYUS(ガルネリウス)
バップ
2014-09-24


いきなり、日本のメタルに。圧倒的にGalneryusのこのアルバムがよかった。まあ、小野正利が歌った時点でややアニソンとか歌謡曲っぽくなるのだけど。完成度高いと思う。



本当は、ANTHEMのメンバーチェンジ後、初のアルバムである、こちらを選びたかったのだけど。ミックスはあまりよくなかったかな。楽曲もまだまだいけるだろう、と。ただ、演奏力、たぎる、ほとばしる感じはよかったな。次回作に期待。



昨日のLifeでも話題になった宇多田ヒカルをみんなでカバーしたアルバム。みんな浜崎あゆみの”Moving on without you”がいろんな意味で良いと言うけれど、私は1曲めの井上陽水かなあ。完全に趣味だけど。

宇多田ヒカルがデビューしてから15周年なのだよね。来年は新譜、あるかな。



井上陽水の氷の世界完全再現ライブ、40周年記念ライブの音源。実際、生でも観ていたのだけど。あのアルバムを生で聴けるという価値。いいね。



そして、渋谷系にあまりハマらなかった私が選ぶのはあれだが、この野宮真貴のライブアルバム。そうか、これも渋谷系だったか、的な。

War Eternal
Arch Enemy
Century Media
2014-06-10


メンバーチェンジを経て作られたアーチ・エネミーのこのアルバム。期待が高かっただけに最初は?だったが、佳作だと思う。うん、なんせアンジェラの印象が強かったわけだけど、いまやりたい音楽に、今のシンガーは合っているのだと思う。

こんな感じ。

あくまでも独断と偏見によるセレクション。

矛盾していると思う。あまりポピュラーではないけれど、私が個人的に好きなジャンルと、いかにもな売れ筋とが同居している。オリジナルアルバムとはいえないものも含んでいるし。でも、それでいいと思う。なんせ、ポップカルチャーなんだから。あまり難しく考えず、楽しむ、と。

ただ、その論理から言うと、テイラー・スウィフトとファレル・ウィリアムスがバカ売れした年で、それも選ぶべきなのだけど、そこを選ぶのは抵抗があるかな、と。なんというか、考え抜かれた超合金のようなアルバムなのだよな、この2人のアルバムって。いや、楽曲はいいし、演奏力もいいのだけど、あまりにポップすぎて。

昨日の文化系トークラジオLifeでも、人間かBOTかという話になり。過去の優れたコンテンツがあれば、それをBOT的に供給するのもありという話で、極論のようで、実は私たちはそういうことをしていたりもするのだけど。

とは言え、音楽の生っぽさがたまらなかったりもする。

来年も、矛盾を抱えつつも楽しむのだろうな。

ありがとう。