昨日、発表した書籍編に加えて、音楽のベスト10を。
今年は、なんだかんだ言って、たくさんのライブに通い、たくさんの音源を聴いた年だった。そう、CDだけじゃないからね、今は。iTunes Storeで買う機会が増えたけど。あと、近所の図書館で借りる機会が増えたな。
ただ、たくさんの音源を聴いたのだけど、今年の音源は少ないかも。調べてみた。アルバムベースで31枚だった。なお、音源を管理している家の母艦がVAIO→MacBook Proに移行したこともあり、今年、取り込んだ音源がどれだけかわからなくなってしまた。うん、実は旧譜をいっぱい借りたり、買ったりして聴いた年だったのだよな。特に、ユーミンの何度目かのマイブームがやってきて、死ぬほど聴いたかも。
書籍と同様、今年、発売されて、今年、聴いたアルバムの中から選ぶことにする。これまた、独断と偏見で。「なんでこれが入らないの?」「これが上なのは(下なのは)おかしい!」という声もあるだろう。
うるさいよ。
あくまで、好みのランキングなので。音楽評論家じゃないし。
まあ、でも、どちらを上にするかで悩んだのはたしかだ。10じゃ選びきれないし。うーん、全部羅列した方がよかったかな。ランキングじゃなく、全部羅列するべきだった。でも、いったんつける、心を鬼にして。
じゃ、発表しよう。
これだ!
1位 Random Access Memories /Daft Punk
2位 だれそかれそ/ハナレグミ
3位 Elements of Multiverse/Polar Chalors
4位 Outraged/OUTRAGE
5位 予襲復讐/マキシマム・ザ・ホルモン
6位 CIDER ROAD/UNISON SQUARE GARDEN
7位 ROCKS/FUZZY CONTROL
8位 Black Flame/Concerto Moon
9位 & Friends/山下久美子 & 大澤誉志幸
10位 Edgeland/Karl Hyde
意外だなと思う人もいることだろう。
わかる。
ダンス系、エレクトロニカ系が多いからね(この呼び方もあれだけど)。
でも、知っている人は、知っていると思うが、私はロック、メタルの人というイメージがあるのだろうけど、もともと、フォークもポップスも、テクノも聴く人だからね。
まあ、でも、ダンス系、エレクトリカ系の佳作が多い年だったかも。
実は1位以外は拮抗していたのだけど・・・。1位は圧倒的にこれ。抜群の完成度。彼らって、毎回、作風が違うけど、こうきたか。全部、生演奏という。いちいちセンスがいい。
ハナレグミによるこのカバーアルバムも秀逸。彼の声、いいなぁ。選曲、アレンジともに素敵。「オリビアを聴きながら」なんかは「そうきたか!」という感じ。
Polar Chalorsは前から気になっていたのだけど、前のアルバムより、こちらの方が好き。宇宙的なひろがりがいい感じ。ソプラノサックスと電子音の絶妙なコラボ。アゲアゲですな。
OUTRAGEは、今年はライブに行けなかったのだけど、相変わらず好きなアルバム。うん、このアルバムもまた暴動を誘発するような、鬼気迫る演奏だったな。
マキシマム・ザ・ホルモンのこのアルバムは、正直、別格だった。ランキングとは別にした方がいいじゃないか、くらいの。実に久々のリリース。おまけが豪華すぎて話題だけど、中身もすごいことになっている。音楽配信なし、レンタルなし、というわけで買うしかないわけだけど、買って、まったく損だと感じない充実度。やりすぎなんじゃないかというくらい。コンテンツの一つの答かも。
ものすごい勢いを感じる、UNISON SQUARE GARDENのこのアルバムはよかった。新しいトライもいっぱい。相変わらずの疾走感、透明感もいいかも。ライブもすごかった。
今年で10周年のファジコンの最新作は、吹っ切れていて、いい。そう、彼らに感じていた、上手いんだけど、何か足りない感が完全に払拭されている感じ。やはりライブもよかった。ムサビに来てくれたんだよね。
Concerto Moonの新譜は、率直に、最初はやや暗いなと感じたんだけど、聴きこむといい感じだった。そう、実は重く、激しい、という。ドラムの長田さんと、今回で2枚目のボーカルの久世さんがいい味だしている。
私がリスペクトする、大好きな2人のコラボが。小学校5年生の頃からのファン。ちょうど父親が他界した頃で、その時にはまっていた2人なので、思い入れが大きいのだ。うん、大人の音。
最後は、UNDERWORLDのKarl Hydeのソロ。味わい深かった。ダンスミュージックじゃなくても、彼の声っていいね。
他にも矢野顕子による忌野清志郎トリビュートとか、NINの新譜とかAtoms for Peaceとか、筋少のセルフカバーベストとか、ユーミンの新譜とか、楠木建先生のブログで知ったSnow White Blackbirdとか、札幌が誇るサカナクションとか、BLACK SABBATHとか、良いアルバムがいっぱいだったけど、このへんで。
しかし・・・。
ふと思ったのは・・・。
身も蓋もないが・・・。
新譜を聴く意味って、なんだろうと思ってしまったのだ。
・・・コンテンツ産業を否定するかのような発言だけど。
いや、新しくて素晴らしいものはあるよ。
でも、私たちは、まだまだ素晴らしい旧譜を知らない。
ただ、一消費者の立場からすると、まだ知らない素晴らしいものがいっぱいあって、それは新しい出会いであって、それに新しいも古いもないんじゃないかって思ったり。
人間が吸収できる分より多く、音楽が、いや、もっというとコンテンツができているわけで(私もそこに加担していることは、ちゃんと反省する)。
新しい古い関係なく、まだ知らない感動をこれからも追いかけよう。うん。
そうそう、これだけは言っておこう。
ライブビデオなんかは対象から外していたけど、アンセムのライブは最高だった。特にBlu-rayが。もう、全然違う感動。映像も音も全然違う。別のものを観ている感じ。演奏も、演出も鮮明。そして、ドキュメンタリーがよかった。あのベーステクニシャンの人の正体がわかったり。
旧譜(といっても、少し前だけど)だが、喜国雅彦さんが『ROCKOMANGA!』ですすめていた、このジョン・サイクスのライブ、めちゃよかった。ギターヒーローだな。歌も上手い。
そして、『風立ちぬ』で主題歌に使われたあの曲が入っているこのアルバムが、改めて完成度高くてびっくりしたり。40年前のアルバムなのにね。
来年は、いっぱいライブに行こうかと思っている。よい音楽との出会いがいっぱいありますように!