グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方
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石倉洋子先生の『グローバルキャリア』を読んだ。

この本を読んだ理由は、「石倉洋子先生の本だから」ということと、タイトルにひかれたからである。

個人的には「グローバル人材」(この言葉自体、いくつかに分類して議論しないといけないのだが、ここでは一旦、簡単にこう書く)とは何か?について考えた本だと思い、手にとったのだが、実際はちょっと違ったかな。世界で活躍できる人になるためのヒントがいっぱいだったのは間違いない。

活躍するためのヒントと、具体的なケーススタディ、そして石倉洋子先生自体のケースが出ている。「オープン化」「ORをANDにする」「ユニークさ」という3つのメッセージは分かりやすく、秀逸。

ケースには新卒の就職難でフリーター体験をし、その後、外資系企業で活躍した人の話などもあり、生き方の多様性が感じられて興味深い。

石倉先生のケースでは、「私がもし、あの頃の自分にアドバイスするとしたら」という項目があるのだが、「一般教養、ITリテラシーを身につける」というメッセージに激しく同意。その部分の勉強、読書が足りなかったことを反省している。

内容は10代後半〜20代前半向けであり、私のようなアラフォー男子にとっては、新しい発見がたくさんあるわけではないが、大事なことを再確認。



そして、この本を読んだのと同じ週に、玉置さんのこの2つのエントリーを読んだことは、偶然のような、必然のような気がする。
社会貢献を面接で語る学生を皮肉ってる場合じゃない件について
わたしは正社員になりたくありません
基本的に共感。

ひとつだけ突っ込むとしたら、「社会貢献」を面接で口にする学生の8割〜9割は、社会にどう貢献するかの具体的なイメージ、方法を持っていないんだよなぁ。だから、この人は本当に社会貢献できるのか?と思ってしまう瞬間はある。そして、本業こそが社会貢献という考え方は大事だと思うんだな。

もっとも、トップクラスで優秀な学生(ってどんな人だ?と話しだすと長くなるので、ここではあえてこういう曖昧な表現に留める くれぐれも言うが、就活エリートではない)は、社会起業家志向なのだな。NPO立ち上げなんていうレベルではなく、次の社会システムを創ろうとしている。

社会貢献している企業ほど離職が少ないなんていう傾向もあるんだよな。

大震災の就活に関わる影響というテーマで、いくつかの媒体に寄稿し、そのために学生に改めてヒアリングをしたのだけど、原発事故とその対応をめぐり、東電のみならず、「大手企業の企業体質は大丈夫なのか?」という視点が学生の間に生まれている。

玉置さんと同じ問題意識で、大企業に震えるばかりの働きがいがあるのか?という疑問はある。もっとも、この働きがいは与えられるものでもないと思うのだけど。

「創職」というコンセプトどおり、別に大企業に入らなくても仕事はできる。石倉先生の本に出てきたケースは、フリーターから外資系企業みたいなキャリアが何人か掲載されていたけど、玉置さんが大企業をあっさりと辞め、フリーランスで自由にのびのびと楽しそうに働いている姿は真逆のようで、それぞれ気持ち良い働き方を模索しているのだったりして。



今後、人と組織の関係、働き方のチューニングは進むだろうなぁ。

いずれにせよ、生き抜く覚悟、強さ、しなやかさは大切になるのだけど。



これからの働き方、模索しますかね。

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