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働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書)
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日曜日。

身体が悲鳴をあげていたので、鍼灸整骨院に行く。低周波マッサージ→鍼治療(実に20本…)→マッサージ30分で3,000円ちょい。保険が使える鍼灸整骨院ってイイ。

新日本プロレスの両国大会に行って真壁刀義選手を応援したいのだけど、とてもじゃないけど行けない。やってもやっても仕事が終わらない。まぁ、でもやりたいことをやっているんだから楽しみ尽くさないとね。



先日のUST中継や、先日参加した『「一括採用が悪い」は本当か? 激論会』でも、新卒採用の未来を考える人材ビジネス界のカリスマたちとの会食でも、皆さんに打ち明けたことだが・・・。



私は最近、新卒採用ネタの新聞記事などを読むのが嫌いなのだ。



なぜか?
それは、これらの記事が取り上げていることの現状認識があまりにズレていて、クビをかしげてしまうのだ。

「わかっていない!」「だから、そうじゃないんだってば!」
そう思うことばかりだ。

以前、ブログで書いたようにナウシカの「だめー、こっちにきちゃー」(だったかな)と叫ぶシーンや、ターミネーター2でサラ・コナーが審判の日がやってくることを夢でみるシーンに似ている。



就活が早期化・長期化している→学生は勉強ができない、力がつかない→結果として内定が取れない→就職留年が増える→新卒一括採用はいけない、こんなの日本だけだ、終身雇用も年功序列も崩壊しているのにおかしい→採用時期は遅らせるべきだ、卒業後3年は新卒の資格を→そうすれば学生は勉強するし、みんな就職できる。

かなり乱暴にまとめると、こんな論理がいつも報道されている。

そして、4年夏以降の採用や、卒業後3年は新卒の資格として認めること、あるいは新卒一括採用をやめることが正しいことのように、毎日連呼される。そうすれば、学生は勉強ができて雇用されるのかのように思われている。

そして、マッチポンプ、新卒採用をめぐる諸悪の根源と言われていたリクルートが突然「7つの約束」を掲げてギリティ・フリーになったりする。



著書やこのブログ、講演などでも何度も言ってきたことであるが、
「それは、本当に、若者を救うのか?」
という点で疑問なのだ。実現しようとしていることと、実態がズレているのである。



そして、本日10月11日の日経朝刊での上智学院理事長 高祖敏明氏が登場する記事(日経のネットはリンクが貼れないとのことなのと新聞記事の引用はあれなので、探してほしい)や、最近ネットで見かけた城繁幸氏の『思い切って「新卒カード」を捨ててみてはどうか』を読んで、またまたそんな心境になった。


前提として、私は彼らのことは感情的に嫌いではない(…最近、この前提を書くことが多いな)。今回のそれぞれの記事については評価すべきところは多々ある。高祖氏のご意見には頷ける部分も大きかった。教育に対する熱い志がある方だと思った。日本学術会議の提言は、「卒業後3年は新卒」ということだけが取り上げられているが、実は大学改革にむけた提言を多々含んでおり、このブログを呼んでいる雇用や教育に関わる方は一読するべきだと思う。


城氏の文章も檄文家(?)の彼だけあって、熱い文章だと思った。特に卒業後NPOやなどをする経験を認めるべきだというご意見は一聴に値する。若者に対して強い問題意識を持っているのだろうな。


ところでだ。そもそも、なぜ就職留年者が生まれているのだろう?そこに対する現状認識が決定的に違うのでは?そんなことを考えたのだ。


宮台真司氏が東浩紀氏との対談本『父として考える』(生活人新書)で私のコメントを取り上げてくれていたのだが、「企業が欲しいと思う人材がいないこと」こそが真の問題だと考えている(もちろん、ここは新卒者に神様スペックを求める企業側の姿勢の問題もある)。


就職留年者が増える構造は必ずしも、新卒主義の問題ではないというのが現場の感覚である。


私も就職留年については、強い問題意識を抱いていた。人事担当者時代も、現在も、もう1回行きたい会社を受けるために、留年したり、大学院進学などをする学生をよく見かけたものだ。杓子定規に、卒業したら新卒扱いをしないという対応には、私は昔から反対であり、その意味では卒業後3年以内は新卒にするという考えには反対ではない。


ただし、ではその施策が「若者を救うのか?」という点においては、疑問なのだな。


そもそも、現在、就職留年者が多数発生している理由は何なのだろう?そして、どんなタイプの人が多いのか?彼らがどんな活動をしているのか?彼らにとって必要な支援とは何か?ここを分析するべきだろう。


城氏が指摘しているような、卒業後、NPOなどの活動をする学生は実は日本にもいる。彼らはそれこそちゃんと就活もしていて大手企業から多数内定が出るのだが、結局、現状の日本企業に幻滅して、いきなり起業したり、NPOに身を投じる。ライターなどフリーランスの仕事を始める人もいる。私は、これらの人を「就活スルー」層と呼んでいる。


そして、ベンチャー企業や、大手でも異才を採用したいと思っている会社では、彼らが新卒資格がなくても、実務未経験でも水面下で採用していたりする。もちろん、やや特例だが(そう、なかなか公にならない、水面下の未経験者採用を論点に加えると、新卒をめぐる議論は少し変わる気がする)。


就職留年生も何パターンかに分かれる。憧れ就活で何度も留年を繰り返す層、申し訳ないが企業の側としては基礎力の部分で採りにくい層、そもそも就活をしていない層など。そして、彼らが一皮剥ける経験をしているかというと一概には言えない。


就職留年層をどうするか。これは課題別に個別の対策が必要だと思うのだ。そして、それは新卒カードを捨てたところで、実はあまり変わらなかったりして。



で、新卒一括採用をめぐる議論は日々加熱しているのだけど、そろそろ各論が必要だと思うのだよね。政策や制度改革論は時間がかかる。私は現場の人なので、現場の各論での対策がそろそろ必要だと思うのだ。各企業、各大学、各学生がどうするか。総論と、現場の各論は違う。



「世界一、大学に入りやすくて出やすい国」だという指摘もある日本の大学の構造を考えると、新卒一括採用は弱者救済の仕組みでもある。これがあるから、学生も救われている部分と、実は企業力では大手に負ける中堅・中小企業でも採用の土俵で互角に近い状態で戦えることも忘れてはいけないな。



って、私も総論の話をしているな…。反省。



いや、先週の一連の議論、打ち合わせを通じて、志のある方は現場で各論を考えて実行に移そうとしている。新卒一括採用の是非もあるけど、今年は志を持った、誠心誠意の採用をする企業がきっと増える。そう信じている。いや、そんな動きを眼の前で見ている。



学生も、私がこの前のUST中継でお伝えしたように、「オトナたちに舐められない学生」「恐るべき子供たち」であってほしい。



マスコミや論客が言うことは、ちょっとズレていて、これがますます解決策をおかしくする。「若者を救いたい」という論客がそもそも、若者に対する認識が違っていたりする。…これは、後藤和智氏が城繁幸氏に対して指摘していたことだな。私も気をつけよう。

現地・現物・現実の三現主義に改めてこだわり、正しいと思ったことをマジでやろう。そう決意した次第である。



最後にフォローさせて頂くと、マスコミが言うことも、論客が言うことも、学生・大学・企業・就職情報会社・国の問題意識は同じだと思う。悪い人はいない。何を最も問題だと思うか、具体的な打ち手、ここがそれぞれ微妙に違う。


話せば分かる。特に雇用系の論客は、スタンスが違っても、実は仲良かったりするんだな。今こそ、つながる力を発揮するべきじゃないかな。


「私は君の意見には反対だ。しかし、君がそれを言う自由を命をかけて守る」
このスタンスを大切にしたいな。


…週末のブログだし、仕事も山積しているからゆるく書こうと思ったのに、堅苦しくなってしまった。



私に出来ること?まずは、眼の前の仕事をマジで取り組もう。今週から講演も執筆も目白押しだ。そこで、三現主義を大切にしつつ、「青臭くて具体的なべき論」を伝えようと思う。


あとは、変化の兆しを伝えていくことかな。

そう、このブログを読んで頂いているメディアの皆さん、たまには明るい記事でも載せてはどうだろうか?ネタはいくらでも提供する。変化の兆しは、ある。


たまたま先日の会食で、こんな質問を受けたな。
「結局、常見さんが実現したい社会とは何なのですか?」

なんだろう。私は天下国家を語れる立場ではないかもしれないけど、一言でいうと「多様性が認められる世の中」なのかな。



頑張ろう。



そう、「多様性が認められる世の中」と関連して、いくつかの企画をお手伝いしている。


まずは、グラミー賞アーチストとR社の同期跡部徹氏との対談。
10月22日(金)の19時半より国際フォーラム。
詳細、お申込みはこちら。
チケットは私からも買えるのでお声掛け頂きたい。


あと、自分史セミナーで講演する。
主に社会人向け。
11月4日(木)に霞が関にて。
有料セミナーだが、よろしければぜひ。

そして、11月10日(水)には故郷札幌にて講演する。今週にはURLが出来る予定。お楽しみに。


今日の気になるアイテムはこれ。少し前の本だけど、今日入手。海外の方が書いた雇用系の本を積極的に読まなくてはと思う今日この頃。

くたばれ!就職氷河期  角川SSC新書  就活格差を乗り越えろ (角川SSC新書)くたばれ!就職氷河期 角川SSC新書 就活格差を乗り越えろ (角川SSC新書)
著者:常見 陽平
角川SSコミュニケーションズ(2010-09-10)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

『くたばれ!就職氷河期』は絶賛発売中。ブログやTwitterでもいっぱいご紹介頂いているな。読売に広告が出たからか、東洋経済やAERAに登場しているからか、Amazonの数字が調子いい感じ。

絶対やってはいけない! 負ける面接100絶対やってはいけない! 負ける面接100
著者:常見 陽平
マガジンハウス(2010-08-26)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

『絶対やってはいけない!負ける面接100』はいつの間にか、mixiにレビューがいくつかついていた。嬉しいな。…やっぱり社会人に売れている感じ?今週から大学生協にまた配本されるので、ぜひ手にとって欲しいな。


今週は…
火:セミナー
水:関西出張
木:セミナー
金:講義
土:テレビ収録
と目白押し。頑張る。

もうちょっと原稿書いて寝る。

おやすみなさい。愛しています。
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